ザ・ブルーハーツとの遭遇。思春期
ブルーハーツをご存知でしょうか?
多分ほとんどの方がどこかで聞いたことはあると思います。
ロックにしてはゆっくりとしたメロディーに
甲本ヒロトさんの素朴で力強い声。
そしてなんだか哲学的な歌詞。
甲本ヒロトさんの体全体を使って歌う姿の無様さは最高にかっこよく、
どストレートに思春期真っ盛りの自分に響きました。
初めて知ったのは、笑っていいとも‼でSMAPの草薙さんが女の子の格好をして
「リンダリンダ」を歌っていたのを見たのがきっかけでした…
急いで図書館にCDを借りに行ったのを覚えています。
ドブネズミみたいに…美しくなりたい
と噛みしめるような歌いだしに
初っ端から目の前が真っ白になりぞくぞくと一瞬で全身にしびれが広がり、
サビの狂ったように繰り返すリンダリンダの爆発力に心躍りました。
ドブネズミが美しいという衝撃的な歌詞からとてもピュアな歌詞が続き…
今までの自分の概念を変えてくれた、
かっこいいと心から思った曲です。
数々の名曲がある中、
最も自分に影響を与えてくれたのが「情熱の薔薇」でした。
歌詞のほとんどが人生について大切なもの。
難しい言葉は使っていないのに深く考えさせられる
「なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せなるべくいっぱい集めよう」
日常に息苦しさを感じ始めた自分に必要なのではないかと。
あの頃がむしゃらに生きていた自分を思い返し、
ふと、ブルーハーツの熱さに耳を傾ける。